【iD100】④マス作成~マスにフィルタ

こんにちは、アレックスです!
前回は通常四捨五入されてしまうエリアの面積を[表示面積]コマンドで任意の桁処理を行ってから、Excelフォーマットへ[面積書出]を行いました。
いかがでしたでしょうか。
面積表の体裁を社内標準に整備したExcelに、しかも自動で面積を書き出すことができるようになると、企画・基本設計時の面積検討が
グッと楽になりますよね。
今回はこれまで2Dのエリア要素でプランニングを進めてきましたが、3Dでもボリュームやゾーニングを確認するためにマスを作成してみたいと思います。

[マス]と聞くと「難しいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、AReXではエリアからマスを自動作成するコマンドもありますので、
エリア~マスを一連の流れで行うことができます。

では、はじめてみましょう!

エリアからマスを自動作成コマンドとしてDesign/Design LTには[エリアからマス]というコマンドがあります。
エリアでプランニングを行ったデータを開きます。
[AX-Design/AX-DesignTL]タブ>[マス設計]パネル[マスから自動作成]コマンド下部をクリックし、[エリアからマス]をクリックします。



次のダイアログではマスを作成するエリアの範囲として[プロジェクト全体のエリア]を選択します。
複数レベルにあるエリアからマスを一括で作成してみましょう。



この[A案]のエリアスキームでプランニングを行っているので、[A案]を選択します。



エリアからマスを作成する要素数を確認して、[変換開始]をクリックします。

途中、下記画像のようなエラーメッセージが表示されたら、[OK]で進んでください。


自動変換できないエリア形状、というものもありますので、この範囲については後ほど手動でマスを作成します。

変換が完了したら、3Dビューに切り替えてマス形状を確認してみましょう。
この時、マスが表示されるようにビューの設定を変更してくださいね。

変換できていない、変換されても閉じていないマスがちらほらありますね・・・
マス作成については番外編として別に記事をアップします。
抜けている箇所は後程埋めるとして、設定関係の解説だけしちゃいます!

変換されたマスを選択すると、リボンには[ファミリを編集]アイコンが表示されます。
[エリアからマス]コマンドで作成されたマスはコンポーネントファミリとなっていますので、平面形状を修正する場合にはファミリエディタで行う必要があります。
平面形状の修正は、プロジェクトでエリアを修正してから再度[エリアからマス]を実行したほうが良いと、整合性の観点からオススメします。

高さですが、階高に合わせて作成されるので、バルコニーなど腰壁になる範囲については、[プロパティパレット]から[高さ]パラメータを変更することで
ファミリエディタ内の編集でなくても高さの変更が行なえます。

[プロパティパレット]をもう少し詳しく見てみましょう。
エリアを元にして変換されているので、エリアの名前が[コメント]に、Excelに面積を書き出す際の区分として使用している[面積タイプ]パラメータには同じ内容が転記される仕様となっています。

この[面積タイプ]パラメータに対して、フィルタでマスに色を付けてみましょう。
エリアにはカラースキームがありましたが、マスには対応していないので、フィルタで条件を作ります。

ここでエリアで使用しているカラースキームについて確認しておきます。

3Dビューで[プロパティパレット]から[表示/グラフィックスの上書き]をクリックして、[フィルタ]タブでフィルタ条件を作成しましょう。

サンプルデータに「マス_事務所」というフィルタが設定済みです。
この内容を確認すると、[マス]カテゴリに対して、[面積タイプ]の値が「事務所」と等しい場合のフィルタとなっています。
このフィルタを元に今回使用している面積タイプ区分に合わせてフィルタを編集・作成していきます。

エリアのカラースキームで設定しているものと同じ色を割り当てます。

フィルタを設定した3Dビューに切り替えて確認してみましょう。

うーん…。色は確かにフィルタの設定で付きましたが、[エリアからマス]で作成できなかった範囲が気になりますね…。

次回は番外編として、このようにエラーで変換されなかった範囲についての調整方法を解説したいと思います。お楽しみに!


Data

       

コメントを残す