こんにちは!アレックスです。
これまでのブログで【iD100】のワークフローについて解説してきましたが、みなさん、いかがでしたでしょうか。
Revitでも簡単に企画設計を行うことができますので、ぜひチャレンジしていただきたいです。
さて今回から【iD200】のワークフローに進んでいきます。
【iD200】は基本設計フェーズです。
AReX-Styleを活用して、エリアやマスから自動モデル化を行い、デザイン及び仕様の検討を進め、仕上表・建具表の作成をします。
今回の記事では、[エリアからモデル作成]コマンドを行う前に、簡易的な構造モデルの作成を行います。
では、はじめてみましょう!
【iD100】では2D要素で進めてきたので、初の3D要素の作成になりますね。
[AX-Design/AX-DesignLT]タブ>[モデル作成]パネル>[構造モデル自動作成]コマンドをクリックします。
表示されたダイアログを確認すると、構造部材のファミリがロードされていません。
[キャンセル]ボタンをクリックして、ダイアログを一旦閉じます。
今回の建物はSRC造なので、SRC造用のファミリをAReX-Libraryからロードしてきましょう。
ここでもAReX-Styleのコマンドを使用します。
[AX-Design/AX-DesignLT]タブ>[ファミリ]パネル>[AXファミリロード]コマンドをクリックします。
(基礎)
・AXt_既成杭_1本.rfa
・AXt_杭基礎_既成杭_1本用.rfa
(柱)
・AXt_SRC柱.rfa
(梁)
・AXt_S大梁.rfa
・AXt_RC基礎梁.rfa
では再度[構造モデル自動作成]コマンドを実行してみましょう。
柱を配置する通り芯を選択します。
右側の2本の通り芯には柱を配置しないので、選択から除外しておきます。
表示されたダイアログで以下の設定を行います。
今回、構造計算を行っていないので部材サイズは既定のタイプから選択していますが、既定のタイプに使用したいサイズがない場合には
[構造モデル自動作成]コマンドを実行する前にあらかじめタイプの用意をお願いします。
途中、警告が表示されますので、[結合要素を分離]で進みます。
マスを非表示にして3Dビューで確認してみましょう。
選択した通り芯の交点に柱・梁が作成されています。不要な部分もあるので調整が必要です。
みなさんも普段やっていることだと思いますが、複数階の柱の削除・移動は、3Dビューで真上から見て行うと簡単です。
梁は柱の移動に追従しますが、床の範囲は修正が必要となります。
これは各階で修正を行います。
また、床の範囲は通り芯に合わせて作成されているので、エリア境界線に合わせて外壁周りの調整も行います。
基準階については、例えば3階で床の修正を行って、4~7階にコピーしてもよいですね。
地下階の構造部材も地上階と同じものが配置されるので修正が必要です。
この段階では仕上げ床を別に作成しないので、床・梁の天端レベルを下げていませんが、【iD200】でも構造レベルを考慮する際には、
[構造モデル自動作成]コマンド実行の際、ダイアログ内の[床 レベルからのオフセット]で値を入力してください。
いかがでしたでしょうか。
調整は必要となりますが、ダイアログで構造部材タイプを選択し、簡易的な構造モデルを自動で作成できるのは便利ですよね。
次回は【iD100】で作成したエリア境界線他二次元要素を建物要素に変換します。お楽しみに!
【追記】
床のスケッチをエリア境界線に合わせて修正する場合、[細線表示]をオフの状態で作業をしたほうが、わかりやすいと思います。
Data
AXiDワークフロー_iD200-1 1 ファイル 19.18 MB
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