【iD200】⑨建具表の作成

こんにちは!アレックスです。
前回の記事では建具表作成の下準備として、建具キープラン図の作成を行いました。
みなさん、問題なく作業が進められましたでしょうか?
この作業はAReX-Styleを使用する、しないに関わらず、Revitの標準機能(集計表等)で建具表を作成する際にも必要になる作業ですので、慣れていらっしゃる方もいたのでは?と思っています。
今回はいよいよ本題の[建具表作成]コマンドを実行していきたいと思います。

では、はじめてみましょう!

[建具表作成]コマンドにも、AReX-Style用にパラメータ設定を行った図面枠ファミリ、建具表ファミリ(一般注釈タグ)が必要になります。

 

プロジェクトに、必要なファミリがロードされているか確認してください。
ロードされていない場合は、[AXファミリロード]等のコマンドでロードしておいてくださいね。

では[建具表作成]コマンドを実行していきましょう。
[AX-Design/AX-DesignLT]タブ>[意匠設計]パネル>[建具表作成]コマンドを選択します。

ドアファミリ、窓ファミリをタイプで設定していますので、表示されるダイアログでは[タイプモード]を選択します。

ダイアログではまず、[タイトルブロック][建具表タグ][シート名]の設定を行っておきましょう。
[タイトルブロック]の項目でファミリタイプを切り替えると右側に表示される[あと〇〇]の値が変わります。

次に並び替えを行う際に使用するパラメータを選択します。
今回は、[AX_建具符号]と[AX_建具番号]を選択します。
(3つ目のパラメータは任意に設定してください)

階数のタブを[全て]に切り替え、①[AX_建具番号]→②[AX_建具符号]の順にパラメータ名をクリックして、並び替えを行っておきましょう。

左側の項目でファミリタイプを選択し、[>]ボタンをクリックして右側の項目に移動させます。

建具符号の切り替わりなど、空欄のタグを入れたい場合は、[空白]ボタンをクリックします。

右側へ項目の追加、並び替えができたら[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックすると、建具表のシートが作成されました。
建具表タグの情報に建具符号・番号、幅・高さの寸法が自動入力されていることを確認しましょう。

この段階では、建具の仕様については情報が入っていません。
では、仕様情報を入力していきましょう。
仕様情報の入力にはAReX-Styleの[建具スタイル]コマンドを使用します。
何も選択していない状態で、[AX-Design/AX-DesignLT]タブ>[AXスタイル]パネル>[部屋スタイル]コマンドの下部をクリックし、ドロップダウンメニューから[建具スタイル]を選択します。

コマンド起動後、編集を行いたい建具表タグをクリックします。

項目の[∨]をクリックすると、ドロップダウンリストが表示されるものがあります。
では、これらはどこで設定されているのでしょうか。
[プロジェクトブラウザ]>[製図ビュー(AX-Style LIST)]>[AX-Style LIST]>[AXS_建具マテリアル]のビューで設定されています。
(製図ビューを確認するために、一旦[建具スタイル]のコマンドをキャンセルするには[ESCキー]を押してください)

あらかじめ、この[AXS_建具マテリアル]リストで選択項目を用意しておくことを推奨しますが、[建具スタイル]コマンド実行時に、追加することも可能です。

[建具スタイル]のダイアログ内に直接入力して、[OK]ボタンをクリックしてタグを更新。すると・・・

 

[!]マークが表示されている仕様が、[AXS_建具マテリアル]リストに記載のないものになります。
[スタイルを作成してパラメータを更新する。]を選択すると、建具表タグの更新とともに、リストに仕様が追加されます。

建具スタイルを整備しておくことで、建具仕様の用語の社内標準化が図れますね。

最後に建具姿図を配置していきましょう。
建具の姿図は[凡例コンポーネント]を利用します。
まず、任意の縮尺で凡例ビューを作成します。
[表示]タブ>[作成]パネル>[凡例]コマンドを選択します。

任意の縮尺でビューを作成します。空のビューが作成されました。

ここに[凡例コンポーネント]をひとつ配置します。
[注釈]タブ>[詳細]パネル>[コンポーネント]コマンドの下部をクリックし、ドロップダウンメニューから[凡例コンポーネント]を選択します。

[オプションバー]で配置する建具姿図のファミリタイプを選択し、向き(ビュー)を切り替えます。正面か背面ですね。
建具の符号番号に合わせて配置していきますので、タイプ名はそれらを認識できるように命名することをおすすめします。

建具表のシートに凡例ビューをレイアウトしましょう。

 

ビューを配置できたらアクティブにして、建具枠を確認しながら、凡例コンポーネントを配置していきます。

凡例コンポーネントにも寸法をふることができます。FLラインを描き足すなど、適宜体裁を調整しましょう。


前回の建具キープラン作成、今回の建具表の作成と、一連の流れを解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
流れを体験していただくことで、[建具表作成]コマンドを単なるコマンドとしてではなく、業務フローの中で活用していくイメージを持っていただければと思っています。

次回は番外編として、最近お問い合わせの多い[AX-Library]以外のファミリで建具表を作成する流れを解説していきます。お楽しみに!


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